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世界中に笑顔と希望を届けたこの奇跡の実話を元に、
父と息子それぞれの愛と葛藤、かつて諦めた夢に挑む父と家族の姿を、
『タイヨウのうた』『ちはやふる』シリーズの小泉徳宏監督が描く。

かつてレコードデビューを夢見たものの、僕のためにその夢を諦めた父さん。
横須賀で楽器店を営みながら、時折地元のステージで歌声を披露しては喝采を浴びてきた。
僕はそんな父さんが大好きだった。
だがある日、アルツハイマー型認知症と診断されてしまう。
全てを忘れゆく父さんを繋ぎ止めたのは、強く優しい母、強い絆で結ばれた仲間、
そして父さんが愛した音楽だったーー
大好きな歌を歌うときだけ、いつもの父さんが戻ってくる。
父さんの夢は僕ら家族の、皆の夢となって再び動き出すーー

寺尾聰

間宮哲太役

この作品は、俳優と歌手人生が初めて交わる、自分にとってメモリアルな作品です。正直、最初はこの作品を受けるべきか悩みましたが、息子役が桃李と聞いて、桃李とならやってみたいと、だんだんと心が動いていきました。
どの作品にも充実感はあるのですが、この作品だけはちょっと違う充実感で、この歳で、こんなにも情熱を注げられるものに出会えたことに感謝しています。

松坂桃李

間宮雄太役

横須賀が舞台の本作。横須賀の独特な、他にはない街並みの空気を味わいながら撮影できたことが印象的でした。
今回、寺尾さんの息子を演じられたことは、僕の中では本当に誇りです。もし他の人がやっていたら、きっと悔しかったと思います。寺尾さんはいつも優しく包み込んでくれて、一緒にお芝居すると瞳に吸い込まれそうになる、そんな素敵な方です。
この映画は、皆さん自身の家族の物語です。この映画によって希望を感じてもらえる瞬間がありますように。

監督

小泉徳宏

「寺尾聰史上、最高傑作を目指します」と本人を前にして豪語したところからのスタートでした。
数々の名作を思い返して、我ながら言い過ぎたとちょっと後悔しましたが、そういう気持ちで作ったことに嘘はありません。果たして私の妄言通りになっているかはともかく、寺尾聰さん、松坂桃李さんを初めとした素晴らしい俳優陣とスタッフの大きな力をお借りして、楽しく、優しく、そしてどこか切ない素敵な作品が出来上がったと思います。
皆さんにとってこの映画が『忘れられない』一本になることを願っています。